C++と色々

主にC++やプログラムに関する記事を投稿します。

歌舞伎座.tech#2に参加してきた

補欠参加だったので、前日までに枠に入れてラッキーでした。 普段ブログやtwitterで一方的によく知っている人たちに生で会えるということも目的の一つに参加してきました。

C++11 : variadic template のご紹介

発表者 επιστημηさん
資料 http://www.slideshare.net/ssuser1f23d9/episteme-variadic-template
テンプレートパラメータパックとファンクションパラメータパックの展開方法が新しく知ることが出来ました。あと、std::tupleの実装を知ることが出来たのが面白かったです。LokiのTypeListも継承による実装でしたっけ…?

C++14の主要機能について

発表者 江添 亮さん
資料 http://ezoeryou.github.io/kabukiza-tech2-slide/index.html#/
僕はよく江添さんのブログを拝見しているので情報としてはそのまとめ的なものでしたが、なにより江添さんのキャラクターが凄かったです。気になる人はニコ生のタイムシフトで見て下さい。http://live.nicovideo.jp/watch/lv159323118?ref=his
今年になってgets関数を書いた人は生きて帰れなかったとか…

C++11でのWeb開発の実情

発表者 朝倉@dwangoさん
資料
web系は詳しくないので具体的なことは言えないのですが、色んなバージョンのgcc,boostで動くコードやC99で書かれたコードを保守しなければならないなんて大変だなぁと思いました(小並感)。
なんとなくニコ動の闇を見た感じでした。

rvalue referenceについて

発表者 西江@キテラスさん
資料
右辺値参照とムーブセマンティクスについては理解するととても単純なことですが、理解するまではややこしく感じてしまう概念のように思います。また説明もなかなか分かりやすさと正確さのトレードオフがあるとも感じています。私は本当は怖くないムーブセマンティクスrvalue reference 完全解説などを見て勉強しました。
 この方の発表はとても分かりやすかったです。とても共感したのが、C++03までは無駄なコピーを避けるために関数に渡すオブジェクトをconst参照で受けるようにしていましたが、C++11ではmoveの可能性を考慮してコピー渡しによるシグネチャもありというところで、関数の引数、戻り値のシグネチャをどうするのがベストなのか、コピーと参照の2通りオーバーロードする必要があるのか?と仰っていたところです。この発表で参考にしたい方針が1つできました。それは関数のシグネチャにおいて、引数の型はムーブのセマンティクスを持つ型はコピー渡しとし、それ以外はconst参照とする。戻り値はローカル変数を戻すならコピー渡し、そうでなければ(非staticデータメンバなど)const参照とするということです。組み込み型はムーブのセマンティクスを持つのでいいのかな?


以下LT枠

clang-format について

発表者 Linda_ppさん
資料 https://gist.github.com/rhysd/7466359
僕はvimもclangも使っていないので直接このツールの恩恵をうけることはないですが、自分のスタイルでコードを書き、提出するときにコーディング規約に整形する、または人のコードを自分のスタイルに整形して読める、ってのはとても便利だと思います。文字列の整形は素敵でした。3項演算子は見やすくなったのかちょっと疑問でしたw

Wandbox について

発表者 melponnさん
資料
http://melpon.org/wandbox/の宣伝でした。セッティングに時間がかかりただでさえ短いLT枠で更に短い時間で勢いでゴリ押し発表でしたw「今すぐアクセス!」を繰り返すあたり深夜の通販を彷彿とさせられましたw サイト自体はC++の書き心地とがとても良く、よく使わさせていただいております。ありがとうございます。

L丁

発表者 M.Fukasawa(新人)さん
資料 http://www.slideshare.net/roentgen_jp/c11-lt
僕はハードウエアやアセンブラド素人なので具体的な話の内容について言及することが出来ないのですが、個人的にラムダ式のマングルされた名前を見れて面白かったです。この実装の場合はマングル名にどの関数で作成されたか入ってるんですね~

C++11 : unique_ptr

発表者 επιστημηさん
資料 http://www.slideshare.net/ssuser1f23d9/episteme-unique-ptr
auto_ptrで一笑い取れる会場も珍しいと思いますが、unique_ptrをauto_ptrより優れている点で紹介しました。えぴさんの発表は聞き取りやすく安定感がありました。make_uniqueが入ったことよりライブラリ側でも無い限り、ユーザ側コードではいよいよnew/deleteを撲滅出るのではないでしょうか。

会場にはピザとビールやソフトドリンクがあり、僕はピザ2ピースとビール1本飲みました。(麒麟350ml)
とても盛り上がり楽しい勉強会でした!

どなたか新卒で採ってくれませんか()