Windowsでcmdよりは多少マシなターミナル環境を整えました。今使ってるPCが壊れた時にそれを復元できるように自分向けに構築手順をまとめます。
注意 レジストリを操作します。ここに書かれたレジストリの操作を真似した結果あなたのPCがおかしくなっても責任を負いかねます。レジストリは必ず自己責任でいじって下さい
自分が求めたターミナルの要件
- マウス操作で、コピー&ペーストできること
- 好きなフォントを設定できること(英語と日本語それぞれ=>文字化けもしたくない)
- 半透明にできること
- Linuxコマンドが使えること(ls, scp, sshなどなど)
- Git bashのようにエクスプローラー上で現在いるディレクトリをカレントディレクトリとして右クリックから起動できること
落ち着いた環境
- minttyというターミナルクライアント上でGit bashを動作させる
- 右クリック操作はレジストリをいじる必要があった
- ググったら等幅メイリオというのがあり、それとConsolasをフォントリンクすることでいい感じにターミナル上で日本語が表示される
手順
- MinGWをインストールする
msysは入れてもれなくてもどちらでもよい
Git for Windowsをインストールする
Gitのインストールディレクトリにある
bin
ディレクトリをPath
に追加する。
デフォルトのインストールパスだとC:\Program Files (x86)\Git\bin
になる
mintty
をGit bash
ディレクトリのbin
にコピーするGit bash.vbs
を真似してGit mintty.vbs
というスクリプトを書く。
Git bash.vbs
と同じディレクトリに置く。管理者権限が必要
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") Set shell = CreateObject("WScript.Shell") Const TemporaryFolder = 2 linkfile = fso.BuildPath(fso.GetSpecialFolder(TemporaryFolder), "Git Mintty.lnk") gitdir = fso.GetParentFolderName(WScript.ScriptFullName) ' Dynamically create a shortcut with the current directory as the working directory. Set link = shell.CreateShortcut(linkfile) link.TargetPath = fso.BuildPath(gitdir, "bin\mintty.exe") link.Arguments = "/bin/sh --login -i" link.IconLocation = fso.BuildPath(gitdir, "etc\git.ico") If WScript.Arguments.Length > 0 Then link.WorkingDirectory = WScript.Arguments(0) link.Save Set app = CreateObject("Shell.Application") app.ShellExecute linkfile
こんな感じ。
regedit
を開いてHKEY_CLASSES_ROOT\directory\background\shell
を開く。
ここにgit_shell
も置いてある。
shell
を右クリックして新規>キーとし、ここではGit Mintty
というキーを作成。Git Mintty
の下にcommand
というキー作成command
の値を修正します。"C:\WINDOWS\SysWOW64\wscript" "C:\Program Files (x86)\Git\Git Mintty.vbs" "%v"
にしてください。
(規定)とかかれた場所を右クリックで集成できます。
%USERPROFILE%
ディレクトリあたりで、右クリックでカレントディレクトリでGit Mintty
が起動できるようになってるか確認。もっと最初に行ってもよいけど、Minttyの設定
ホームディレクトリに.minttyrc
を作成、
BoldAsFont=no BackgroundColour=20,20,20 Transparency=medium Font=Consolas FontHeight=12 Locale=ja_JP Charset=UTF-8 ClipShortcuts=no SwitchShortcuts=no RightClickAction=paste ClicksTargetApp=no Columns=80 Rows=24
とした。
ホームディレクトリはHOME
環境変数で設定する。
.profile
を作成、
alias ls='ls --color=auto --show-control-chars -F'
とした。
.inputrc
作成
set meta-flag on set input-meta on set output-meta on set convert-meta off set kanji-code utf-8
とした。
このあたりで、lsした際に、日本語ファイルが文字化けせずに表示されていること、標準入力で日本語が打てることを確認する。
- http://okrchicagob.blog4.fc2.com/blog-entry-169.htmlにアクセスし、
◆ メイリオ・メイリオ改・meiryoKe・ttfname3
と書かれたリンクに飛ぶ。
直接リンクすると404等になってしまうらしい。
自分のOSにあったフォントデータをインストールするが、Windows 8.1の場合は
meiryoKe_gen_6.20rev1.zip
をインストール解凍したらREADME.html通りに作業を行う。説明割愛
regedit
を起動し、Consolasとフォントリンクを行う
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink
を開き、複数行文字列値を新規作成、名前Consolas
、値meiryoKe_620r1.ttc,MeiryoKe_Gothic
と設定。フォント名のバージョンはOSにより異なるので注意
- PCを再起動してターミナルの日本語フォントが等幅メイリオになっていることを確認する。
こんな感じのターミナルが作れました! 欠点としてはたまにこのターミナル上から起動したプログラムがCtrl-C等をしてもゾンビプロセスで生き残ることと、Git bashに含まれていたvi/vimなどが動かないところです。力尽きて解決していません。